何かと忙しい年度末。例年この時期は、風が強い日が多くなります。「春一番」と聞くと、厳しい寒さもそろそろゆるみ始める春の訪れ。一方で、春一番といえばかなり強い風。施設や現場・イベント会場などで事故が発生することもあります。東京消防庁によると、強風による事故は2月~4月が一番多くなっています。
◆発生要因別・年齢層別状況
5歳以下のベビーカー・自転車など乗り物等があおられ転倒や71歳以降の歩行中にバランスを崩すことによる受傷が多くなっています。また、受傷要因のうち、「飛来物、落下物との接触等」と「転倒物の下敷き等」におけ る事故の関連器物では、いずれも看板、テントが多くなっています。
参考:東京消防庁
20企広第 号 (tokyo.lg.jp)
◆事故防止のポイント 強風・突風が多く発生する時期は、天気予報をチェックして、次の点を心がけてください。
・ドアでの指の挟まれに注意。 突風により急激に開閉されて、指が挟まれたり骨折する事例もあります。
・ 植木鉢、物干し竿等、ベランダに置いてあるものは片づける。
・子供を自転車・ベビーカー等に乗せたままその場を離れない。ベビーカーや自転車等に子供が乗せられたまま強風あおられて転倒等して受傷する事故があるため、子供をベビーカー等に乗せたままその場を離れない。
・ 看板、フェンス、テントなど飛ばされやすいものは固定を。 施設管理者は、強風で物が飛ばされないよう、確実な固定措置を施しておく。
・工事現場でなどでの仮設の看板やフェンス等は強風により落下・転倒し、歩行者が受傷する事故もあるため、設置する際には確実な固定措置を講じる。
・イベントやスポーツ中の事故もある。イベント等で設置したテントの下敷きになる事例や、スポーツ中にゴールポスト などの下敷きになる事例などがあることから、強風 が予想されるときにはイベント等の中止など、安全側に立った判断を心掛ける。